TOP ライフスタイル それ、子どもに悪影響かも?一人っ子の親が「やっちゃいけないこと」7つ

それ、子どもに悪影響かも?一人っ子の親が「やっちゃいけないこと」7つ

2019.09.20

自分の子どもがひとりっ子で、コンプレックスを感じているママがいるかもしれません。ですが、そのことで特別に何かしようとすると逆効果になることが多いようです。

教育カウンセラーの諸富祥彦先生の著書『ひとりっ子の育て方』によれば、ひとりっ子を育てる上でやってしまいがちなことの多くが実はNGなんだそう。

今日は、諸富先生の書籍から、ひとりっ子の親がやっちゃいけないことを島津さんにお伝えいただきます。

1:きょうだいがいなくてかわいそうと思う

子どもがひとりだと、「2人目は?」「ひとりじゃかわいそうじゃない?」などと言われることが多いですよね。それで、ママが「ひとりっ子でかわいそう」なんて思ってはいけません。

諸富先生は、そもそも「子育てで最も大切なことは、お子さんの心に”自己肯定感”を育てることです」と言います。

子どもは、小さくても色々なことを敏感に感じ取ります。よって、「自分はきょうだいがいなくて、かわいそうな子なんだ」と察すると、自己否定につながってしまうのです。

自己否定的な気持ちが強いと、いざというときに踏ん張れない子になってしまう可能性があります……。

 

2:必要以上に厳しいしつけをしてしまう

ひとりっ子のママは、「ひとりっ子だから、〇〇と思われたくない」という思いが強いかもしれません。そのため、厳しくしつけをしようと思ってしまいがち。

諸富先生も、「なかでもひとりっ子をもつお母さんは、早い時期から”なんでもひとりでできるよう教え込む” ”競争心を育むため同い年のライバルと競わせる”など、どう考えても厳しすぎるしつけをしている方が少なくありません」と言います。

source:http://www.shutterstock.com/

ですが、この厳しすぎるしつけにより、「自分はダメな子なんだ」と思うことが増え、心の折れやすい子になってしまうのだそうです。

個人的には「強く生きていけるように、しっかり育てたい」と思ってしていたことが、実は逆効果になってしまうとはとても驚きでした。

ひとりっ子には、親の目が1から10まで全て届いてしまいます。本当に危ないことややってはいけないこと以外は、見て見ぬ振りをすることも必要かもしれませんね……。

 

3:プレッシャーをかけすぎてしまう

きょうだいがいる家庭と比べると、ひとりっ子家庭は金銭的にも余裕があり、習い事をたくさんさせようとするなど、何かとお金をかけてやらせてしまいがち。ですが、プレッシャーをかけすぎるのはやめましょう。

気負いすぎたお母さんがかけてくるプレッシャーをひとりで受けなくてはならない”ひとりっ子”のお子さんは大変です。

きょうだいがいれば、期待や不満を分散することができますが、ひとりっ子では、全てがその子にかかってしまうのです。

 

4:イライラして愚痴をこぼしてしまう

ママだって人間。イライラしたり、グチをこぼしたりしたくなることだって多いはず! でも、とくにひとりっ子のママはこれはやめましょう。

「お母さんがいつもイライラしていて、グチをこぼしたり、楽しくなさそうにしていると、お子さんは”ぼくがいるとお母さんは楽しくないんだ” ”私といるとお母さんイライラしちゃうんだ”と感じます」

ひとりっ子は、ママのイライラをひとりで受け止め続けなければならないのです。安定した気持ちでいるように心がけましょう。

 

5:ひとりで過ごす時間が多くてかわいそうと思ってしまう

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ひとりで遊んでいるのを見ると、かわいそうと思ってしまうかもしれません。ですが、そう思うのはやめた方がいいでしょう。

というのも、諸富先生によると子どもは、ひとりで過ごしているときに、想像力や創造性が育っているのだそうです。

「きょうだいや友だちと遊ぶことは確かに大切ですが、それと同じくらいひとりで過ごす時間も子ども独自の内面世界を育てていくうえで大切です」

ひとりっ子は、きょうだいがいないことが当たり前なので、とくに「さみしい」と感じることはないのかもしれません。

 

6:この子はおとなしいと思い込んでしまう

実は、筆者の娘はとてもおとなしく、恥ずかしがり屋です。最近まで、筆者から離れて遊ぶことがなかなかできませんでした。

そのため、勝手に「おとなしい、引っ込み思案な子」と思っていました。ですが先日、それは間違いだったと気付く出来事がありました。

娘を児童センターに連れていったとき、最初はやはり筆者にべったりとくっついていました。ですが、少し時間が経つと、姿を探すのが大変なほどに……。

そして、いつの間にか仲良しのお友達ができていたのです。

諸富先生は、「ひとりっ子の親は、“うちの子はおとなしい”と思い込んでしまうのですが、それは“おとなしくしてほしい”という親の気持ちに子どもが合わせているだけなのです」と言います。

今までは勝手に「引っ込み思案で、人の輪に入っていくのが苦手なんだろう」と思い込んでいたのですが、このこともあって「決めつけてはいけないんだな」と思うようになりました。

 

7:先回りして物を与えない

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経済的に余裕があるひとりっ子の家庭では、子どもがほしがる前に先回りして与えてしまう傾向があるそうです。これは、物だけに限らず、子どもが行きたいと言う前に、動物園や水族館に連れて行くことも含まれる、とのこと。

これ、言われてみると、筆者自身も先回りして与えていたような気もします。というのも、筆者の娘は小さい頃から、「どうしてもこれがほしい」と泣くことがないのです。

子どもが小さい頃は、自分がほしくてたまらないものをやっと手に入れる経験が必要で、ひとりっ子にはとくに大切なのだそう。

「子どもが自分からほしがるものを与えるのはいいのです。しかし子どもがほしがる前に親のほうが先回りして与えてしまうと、子どもは自分が本当に何がほしいのか、わからなくなってしまうんです」

このことを知り、筆者は気を付けようと思いました。

「もしかしたら、私もそうかも……」と思った項目はありませんでしたか?

筆者はついついやってしまっていたことが多かったため、かなりドキッとしました。一人っ子ママは、ご自身の育児を振り返るきっかけとしてみてはいかがでしょうか。

 

(2014年5月16日の記事を再編集・公開しています)

【参考・画像】
※諸冨祥彦(2013)『ひとりっ子の育て方』 WAVE出版 – Amazon / 楽天
※ Olimpik、fizkes、Yuganov Konstantin、Yuganov Konstantin / Shutterstock

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